2012年7月8日日曜日

藤田さんの「福島の農に生きる」

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チチベアとハハベアが、「農家ではないけど、思いっきり同感する!」といってた記事があります。
「福島に子どもを住まわせてる親は人殺しだ!!!」と長いことネットで叩かれ続けていたから気持ちがすごくわかるといってました。
うちは、人を殺してもいないのに「人殺し」という人のほうが、人殺しだと思います。
ストレスは、ガンのおおもとなんだよ!!!

↓チチベアが、記事を文字にしてくれました


福島の農に生きる
藤田浩志さん

 「人殺し」。この世に生を受けて三十年余り、まさかこのような言葉を浴びせられるとは思いもよらなかった。私は農家の八代目。直接言われたわけではないが、福島県の農家をこう呼ぶ[人]がいる。
 悪夢のような地震と津波、そして原発事故。農業が続けられるか以前に、故郷に住めるかどうかもわからなかった、あの混乱を極めた一週間。何とか農業ができそうだと見通しがつき、やらずに後悔するよりやってみようと思い立った決意が一転、ネットで見た冒頭の言葉。精神的に追い詰められた一カ月。
 でも、「人」はやさくしもあった。君の作ったお米と野菜はおいしいから、これからも食べるよ。協力できることは何でもするから。うれしくてうれしくて。そしてある人の言葉。人間七十億人もいればいろんな考え方があるさ。
 わかったことがある。福島県に放射性物質が降り注いだ事実はもう変えられない。でも、そこから何を見いだし何を生み出すか、可能性は無限にあるんだ。
 誰かが、福島県の農作物は危険で食べられないと言うのなら、私は、福島県が世界一安全性の確認された農作物の産地になることを目指そう。
 誰かが、こんな所に子どもは住まわせられないと言うのなら、私は、自分の子どもが福島に生まれて良かったと思えるような家庭を作ろう。
 誰かが、怒り・哀しみ・絶望の目で「フクシマ」を見るのなら、私は、感謝・喜び・希望の目で「福島」を見よう。
 福島県の農業を復興させるのは誰? 国? 自治体? 否、否。うちら福島県の農家でしょう。 「フクシマ」を悲劇の地として後世に語り継ぎましょうなんて、冗談じゃない。そんなのまっぴらごめん。あんなに大変だった「フクシマ」が、こんなに素晴らしい「福島」になるなんて! そんな風に言ってもらえる、人生をかけるにふさわしいプロジェクトに携われるチャンスがあるのだ。
 福島を捨てて新天地を求める? そんなのもったいなくてできない。私は福島の農に生きる。

4 件のコメント:

  1. 双葉郡広野町に東電・女子サッカー部があったんだけど原発事故があって廃部。今年になって引き受け先がべガルタ仙台に決まって活動再開。そしたら、「昔の仲間と一緒にやりたい。」と戻ってきてくれる人もいるみたいだ。
    http://www.vegalta.co.jp/contents/news/press_release/2012/07/post-893.html
    嬉しいよね。捨てる神あれば拾う神ありということだ。世の中、皆が見捨てたわけではないから。「元気出していこうー!おう!」

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  2. 同感!
    福島を離れた人も福島に住む人もどちらも正しい。
    私はこれからも福島に住むよ。
    マイナスを力にして、笑顔であれる福島になるといいね☆

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    1. そうですね。マイナス×マイナス=プラスですものね(^^)v

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